毎年の決算報告で必ず提出する「工事経歴書(様式第7号)」。専門用語が多く、記入するのが難しいと感じる方もいらっしゃると思います。
ステップ1:経審(経営事項審査)を受けるのか
工事経歴書は、「公共工事の入札に参加するかどうか(経営事項審査を受けるかどうか)」で異なります。まずは自分がどちらに当てはまるかチェックしましょう。
パターンA:入札に参加する
(経審を受ける)
(経審を受ける)
- 市や県の公共工事をやりたい
- ルールがとても厳しい
- 金額の書き方は「税抜」に統一する
パターンB:入札に参加しない
(経審を受けない)
(経審を受けない)
- 民間工事や下請け工事がメイン
- ルールは比較的シンプル
- 金額の書き方は「税込」「税抜」どちらでもOK(混ざるのはNG)
ステップ2:工事を書き出す「順番」
自分がAとBどちらのパターンかわかったら、次は1年間にやった工事をリストアップして、用紙に書き出していきます。ここでもパターンによって順番のルールが違います。
パターンB(入札しない方)の書き方
とてもシンプルです!
「金額が大きかった工事から順番に、元請工事、下請工事を各5件以上書く」だけでOKです。小さな工事まで全部書く必要はありません。
パターンA(入札する方)の書き方 👉 【要注意!】
- まずは「元請け工事」だけを金額の大きい順に並べる。(全体の7割に達するまで)
- 次に、残りの元請け工事と「下請け工事」を混ぜて、金額の大きい順に並べる。(全体の7割に達するまで)
- 金額が小さくても、「公共工事」はすべて必ず書く。
※この計算が間違っていると、役所の窓口で「やり直し」になってしまいます!
ステップ3:記入するときの注意点
工事を並べる順番が決まったら、いよいよ中身を書いていきます。注意したいポイントを3つご紹介します。
① 注文者の名前(施主様のお名前)
- 個人の場合: プライバシーを守るため、「佐藤様」などフルネームは書かなくて良いこととなっています。「A様」や「個人(山形市)」と書くのが一般的です。
- 法人の場合: 「〇〇株式会社」など、省略せずに正式名称を書きます。
② 配置技術者(現場の責任者)
その工事を担当した技術者の名前を書きますが、「同じ人が、同じ時期に、複数の大きな現場の担当になること(専任の重複)」は原則できません。工期がかぶっていないか、スケジュールに無理がないか厳しく見られますが、特例要件として「現場間の距離が近接しており、迅速に往来できる。」、「規模・内容から見て、安全かつ適正な施工管理が可能と判断される。」といった要件を満たしていれば専任の重複は可能になる場合があります。
③ 工事の金額
山形県のルールでは、金額は「千円単位」で書きます。(端数は切り捨て、または四捨五入で統一します)。元請工事、下請工事を、小計、合計と分けて記入します。こちらの金額の記載内容は直前3年の各営業年度における工事施工金額の記載とも一致している必要がありますので注意が必要です。
工事経歴書の作成でお悩みの方へ
工事経歴書は、財務諸表や直前3年の各営業年度における工事施工金額の「完成工事高」と数字が合っていなければなりません。
「自分でやってみたけれど、計算が合わなくて何度も役所に通うことになってしまった…」という方は、ぜひ一度ひまわり行政書士事務所にご相談ください。面倒な書類作成を丸ごとサポートいたします!
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